NAS
RAID0のNASから削除したデータを復旧する場合
RAID0のNASのデータを誤って削除してしまった場合でも、復旧天使で仮想RAIDボリュームを
作成してデータをスキャンすることで、復旧できる可能性があります。
ここではRAID0のデータ削除の復旧手順を復旧天使Standard RAIDを例にご紹介します。
※復旧天使Professionalでも復旧作業が可能です。
※仮想RAID構築が必要なため、復旧天使Standardでは対応できません。
[目次]
・作業環境
・作業手順
1.作業用PCにRAID構成ディスクを接続する
2.復旧天使を起動する
3.仮想RAIDボリュームを確認する
4.仮想RAIDボリュームを開く
5.データのスキャン設定に進む
6.ファイル別スキャンを設定する
7.スキャンを開始する
8.スキャン結果のリストを保存する
9.データを確認して保存する
[作業環境]
作業用PC:Windows PC
接続方法:SATAケーブル
使用ソフト:復旧天使Standard RAID(Windows)
[作業手順]
1.NAS本体からRAID構成ディスクを全て取り外して、作業用PCに接続します。
※全てのRAID構成ディスクを接続して下さい。RAID0の場合は、1台でも構成ディスクが
足りないと仮想RAIDを組むことはできません。
※代替ディスクは、RAID5とRAID6の場合に使用できます。
2.作業用PCに復旧天使Standard RAID(Windows)をインストールし、「アドバンスド
モード」で起動します。
※ウィザードモードでも作業可能です。
手動で仮想RAIDを構築する場合は、アドバンスドモードで起動して下さい。
3.接続したRAID構成ディスクが全て復旧天使に正しく表示されていることを確認します。
事例ではDrive1~Drive4がRAID構成ディスクとなります。
データパーティションにファイルシステムが表示されているディスクが1台、不明として
表示されるディスクが3台となっています。
4台のRAID構成ディスクのさらに下には、自動で作成された仮想RAIDボリュームが表示
されています。通常はこの自動で構築された仮想RAIDボリュームを使用します。
4.仮想RAIDボリュームのパーティションをダブルクリックして中を開きます。
データ削除の場合は、この状態では削除したデータは表示されません。
5.画面のツールバーから「消失データのスキャン」アイコンをクリックして削除データの
スキャン設定に進みます。
ストレージ領域とファイルシステムのパラメータは、デフォルト設定で問題ありません。
6.拡張子別スキャンを行う場合は「拡張子単位でのファイル復旧」にチェックを入れます。
※データ検索ルールの追加は必要ありませんので、チェックは入れません。
7.「スキャン開始」をクリックすると、設定内容でデータのスキャンを開始します。
※スキャンを途中で中止すると、スキャン結果は不完全になります。
8.スキャンが完了するとスキャン結果を保存するか確認するメッセージが表示されますので、
場所を指定して保存します。
※スキャン結果の一覧を保存するもので、復旧に必須の作業ではありません。
※スキャン結果の一覧を保存せずソフトウェアを終了すると、スキャンした結果はリセット
されます。
9.スキャン結果が表示されたエクスプローラ画面で、復旧したいデータを探します。
表示されているフォルダやファイルは、ダブルクリックすると開きます。
希望データが確認されたら、データを保存して作業完了です。